連載小説、投稿小説、オンライン小説批評、日記サイト
     

【最近の活動】 2001/9/18(土)

以下の文章はここに書かれたものです。
http://writer.gozans.com/writer/20/#0

テロ後の世界〜アメリカの世紀の終わり〜 (2001-10-14 19:22:16) いよいよ、アメリカのアフガニスタン攻撃がはじまりました。 アメリカの狙いとシナリオについては、僕がメーリングリストに投稿したメールから 引用します。 ******************************************************************** また、話がずれていきますが、歴史を見れば、東欧のユダヤ人、オー ストリア=ハンガリー帝国(ローマが滅びた後、ここに金持ちが集ま り、人材も集中していた)にいた、ユダヤ系の人々(ユダヤ人の90 %はユダヤ教に改宗したカザ−ル人と言う説があります。純粋なユダ ヤ人は北アフリカあたりに住んでいるとか。アーサー・ケストラ−説) がアメリカに渡り、彼らが現代文明のほとんどの科学技術を作り出し ました。 彼らが今のアメリカを支えているとも言えます。 それで、アメリカ−イギリス連合(アメリカの影には常にイギリスが いて、今回の事でも全てイギリスが絡んでいます)にとって、イスラ エルの戦略的政治的意義は、長い間ヨーロッパに流入して猛威を振る って苦しめられたイスラム勢力を抑え込む「楔」であり、そこに注意 を引き付けておくことは、ヨーロッパの安定をもたらしています。 危機管理の賜物なのかもしれません。 思い起こせば、植民地支配が進む中で、第一次世界大戦はドイツに集 中していた科学技術を奪う、勢力を削ぐために、ドイツの盟友オース トリアの皇太子を暗殺して仕掛けられ罠のような気もします。 第二次世界大戦も永年、懸案だったアジア支配のための「楔」だった、 日本の占領(アメリカ側の文書によれば、ペリー来航の時には既に、 日本が将来、国として脅威になるだろうという予測が書かれています) を達成し、ドイツも潰しました。 今回の事件の真の狙いは、世界の物流の中心であるアメリカの物流を一 時的に止めて、その渇望感から来る消費需要により、好景気循環をつく り出すことと、アフガニスタンを潰しつつ、ついでにイラク、イランを 潰し、イスラム−インド(インドとイギリスとアメリカは繋がってます よね)圏に30億人の巨大市場を作り出すことです。 経済人類学では、経済の起源は、戦争を回避するために贈り物を贈りあ うことからはじまったという学説があります。 経済の発展と戦争は、当然ながら相反します。 軍事国家は邪魔なんですね。 要するにアメリカのリスク管理のために世界の国々を支配下におき、経 済的利益も享受しようという、壮大な作戦ですね。 しかも、数百年前から計画されている。すべて予定通り。 それが達成されれば、後は中国のみで、中国としてはそれまでに物が言 えるように経済力を上げるのに必死ですね。 軍事大国のアメリカの支配による平和と経済の繁栄。 秩序をもたらす必要悪のようなものなのかもしれないと思いはじめてい ます。 http://www.egroups.co.jp/group/cashflow-MLM/ ********************************************************************* これはあくまで歴史を振り返ってみたひとつの説ですが、僕は、今度の戦いはアメリ カが軍事的に勝利したとしても、ある意味ですでに「アメリカは負けている」あるい は「変わらざる負えない」と思っています。 先日、村上龍のJMM(注1)に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)カブール事務所 所長、山本芳幸(注2)と村上龍の対談が載っていました。 彼は本当のアフガニスタン、本当のタリバンについて知っていて、それまで北部同盟 や政治力の無い国王のお蔭で、虐殺やレイプ(北部同盟はそういうことをしていた。 タリバンはそういうことを禁止したので、民衆の支持があったようです)がおきてつ づけて治安の悪化したアフガニスタンを、タリバンが救って治安を安定化したこと、 タリバンといっしょに働いて、難民を救済しつつ、タリバン政権の人々の清貧と誠実 さを伝えてます。 このインターネットの時代、情報化の時代に、アメリカがいくらメディアを操作しよ うとしても、情報はどこからか漏れるものです。 しかも、確かに自国びいきですが、アメリカの報道機関やメディアは今回、非常に冷 静で、バランスの取れた大量の情報を流しています。 中東の放送局もタリバン側の情報を流しているし、今回のアフガニスタン侵攻は「今 までと違う」ものになっています。 アメリカの世論もやはり最初の熱狂から醒めて割れつつあり、マスコミが政府に詰め 寄る場面もテレビで放送されています。 みんな薄々感じています。 テロの報復は仕方ないことだと思いつつも「何か違うのではないか?」と思っている のです。 世界の人々にはわかっているのです。 もうこんなやり方はうんざりだ、アメリカの正義も聞き飽きた、何か別の解決法があ るのではないかと。 実はそういう状況がアメリカが軍事的に勝利しても、実は「すでに負けている」ある いは「変わらざる負えない」と僕が思う根拠です。 アメリカは国としてはこれからも存続するし、なお世界の経済、政治、軍事の中心で あり続けるでしょう。 でも、世界の人がアメリカに抱いていた「幻想」や「希望」や「自由」は翳りつつあ ります。 新たな理念、パラダイムが求められることになります。 アメリカの世紀は終わったと思います。 たぶん、アメリカも世界も変わらざる負えないでしょう。                            坂崎文明 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ (注1)村上龍のJMM http://jmm.cogen.co.jp/index.shtml (注2)山本芳幸:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)カブール事務所所長 1958年大阪生まれ。日米英で学ぶ。民間研究所、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) 国際移住機関(IOM)、国連開発計画(UNDP)を経て現職。 (坂崎文明)
最近、ここ↓に書いてます
http://writer.gozans.com/writer/