インターネット日記/週刊誌的考察22
 



2000年1月の日記

▼今年の方向性としては、情報化社会のなかで混乱しないための
「情報処理の仕方/モノの考え方、見方」をメインテーマとしたい
と思います。

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2000.2.2(水)
〜宇多田ヒカル/椎名林檎/モーニング娘/倉木麻衣/ガールズポップの系譜〜


正確には、ガールズポップじゃないけど、いい名前を思いつかなくて…。まあ、いいとしよう。

今、ASAYAN放映中なんだけど、うわあ。それにしても、つんくがプロデュースしている、モーニング娘、太陽とシスコムーン、ココナッツ娘、平家みちよの四つのグループがばらけて、 三つのグループに再編成されると云う。

どうも5、7、4人という編成らしい。
メンバーは、平家みちよ、阿部なつみ、ルル、保田、あやか
で「黄色5」(きいろファイブ)はチームカラー「黄色」らしい。
稲葉、小湊、飯田、市井、矢口、ミカ、レファ、の「青色7」(あおいろセブン)のチームカラー「青」みたい。

後藤、中澤、信田、ダニエル「あか組4」(あかぐみフォー)のチームカラーは 「赤」だという。
無茶苦茶や、つんく…。
さらに、スタジオ収録後、そのままジャケット撮影に行ってしまいました。
モーニング娘は、メンバー3人追加するらしいし…。

ま、それはともかく音楽論に戻ると、まず「宇多田ヒカル」について云うと、まず、その声の特殊性がある。
もう神が与えた楽器のようなもののように思う。
とにかく、声がいいとしか思えない。
かすれるようなハスキーボイス、伸びのある低音、独特のためと息の長さ、彼女の歌は完全な腹式呼吸を身につけないと歌うのも難しい。
それほど、地声の良さと肺活量を要求される。

そして、作詞の非凡さも際立つ。
日本人の場合、歌というものは作詞の天性というものがヒットの条件で、それが人の心を揺さぶる。
演歌がそうであるように日本人は人情なのだ。
そういう面で彼女は天才としか形容できない。
特に、英語の発音の良さを生かし、必ずさびには英語をうまくつかってメロディとの親和性を高めている。

だが、それだけではここまで、彼女は売れなかったかも知れ
ない。
巷で云われているように、言葉を譜面に乗せる時に、ある種非凡な割り付けをする。
例えば、

七/回目の ベル/で受話器を取った君
名前を言わなくても 声ですぐ/分かってくれる

デビュー曲の「Automatic」の冒頭の歌詞だ。
日本語の文節を無視した、独特の歌詞の割り付けになっている。  
これは実は「日本語の英語化」と「歌詞のメロディ化」というものを無意識に目指している。
桑田圭介、B’zが意識的感覚的ににやってきた「日本語が
メロディに馴染まない」という問題を、軽々とクリアしている。
日本語じゃないみたいな発音の歌詞である。
そう、英語の発音は、メロディに良く馴染む。
しかも、彼女の英語の発音は、本場のものであり、日本人歌手が遥か昔から目指してきた洋楽のようなJPOPの完成形が
ここに出現する事になった。

これからは、音楽プロダクションは、この手法「英語の発音をマスターした海外の日本人で、しかも作詞の才能のある日本人」を連れてきて、デビューさせるだろう。
それを見抜いていれば…。

最後に、小室哲哉の高音にこだわる歌手の興隆が、低音の伸びのある声の彼女の声を強調する背景のようになったことも見逃せない。
時代、全体が彼女に味方したようにさえ見える。


でも、彼女のような天才はあらわれないと思ったら、いた。
それは、倉木舞衣だ。
デビュー曲「Love,Day After Tomorrow」はミリオン達成するだろうし、宇多田との類似点が多く、ロングヒットとして只今、音楽チャートの5位に上昇してきている。
作詞は彼女がやっているし、英語の発音は良く、美形で瞳が大きく、長い黒髪をしている。
曲調も、悲しいようなミディアムテンポのような不思議な曲だ。
必ず今年の台風の目になるだろう。

最後に椎名林檎について書いておくが、彼女も作詞の天才として、歌詞を英語のように曲に乗せる天才だ。
歌詞は哲学的で、彼女独特の世界を形成している。
ポスト宇多田の最有力であり、「本能」で爆発した看護婦姿〜コスプレ人気も手伝い、時代の寵児となった。
たぶん、長く歌われ続ける歌になるだろう。

彼女と倉木麻衣についてはまた、日を改めて語りたいと思っている。





2000.1.28(金)〜バブルの再来/でも何か変?〜



今日、ニュースを見ていたら、昨年、野村證券が1990年代では最大の利益を出したそうだ。
2000億円を超える利益らしい。
他の証券会社も1000億円とからしいけど、理由は手数料収入の増加で取り引きそのものが増えているということらしい。

これは、IT化とかの情報化により、【Eトレード】と呼ばれる
インターネットの株取り引きの増加、手数料の自由化により手数料自体は下がったが、より株取引が手軽にできるようになったからではないだろうか。
しかも、この低金利の時代、銀行に100万円預けても千円ほどしか一年で利子がつかないとすると、まあ、誰でも株をやってみたいと思うのかもしれない。

とはいえ、少し前にニュースになった【Yahoo! 株】が株式公開時の1株200万円からついに1億円にまで上がったと云う話は、誰もがバブルであると発言している。
少なくとも、1株数千万円の株を普通の個人投資家がなかなか買えるはずもなく、そうなると、ここ一年ほどの急騰は機関投資家か、金持ちの外国人か、かなりの資金をもつ人たちによる「ヤラセ」である可能性が高い。

それは情報通信関連、インターネット関連、運送会社などの
株が情報化した後の期待感だけで買われていることに、たぶん関係している。
NTTも既にその期待感からか、株価が高騰しているが、コードレス無線通信のインターネットサービス(ADSL)を始めるということで、インターネットをやっている僕のところにまで、直接、営業に伺うという電話がかかってきたりして、この分野の競争の激しさと景気の良さをなんとなく、感じたりはしている。

後、今後というか、既にそうだろうけど、コンビニ最大手セブンイレブンがインターネットショッピングの支払い窓口となりEC事業に本格参入、ソニー、NECなど「強者連合」7社による「7dream.com」(記憶あやふや)とか何とか云う会社が出来たりしている。
イトーヨーカ堂やソニーが銀行業務に参入したりしているが
この動きは何なのだろうか。
ある掲示板の僕の書き込みを引用してみる。

[506] 株かあ。 - 投稿者:sakazaki-dc
投稿日:2000/01/19(Wed) 21:27  

株と云えば、またも僕の先輩のD氏の話なんですが、今度、ローソンとかが銀行業務とか始めるという話があるそうですね。 というか、もう、始めているのかな?(経済は疎いですから)
そのローソンといえば、ダイエー、そして、かつてのメインバンクのひとつは長銀、長銀の負債のかなりがダイエーに貸したものです。 長銀を二束三文で引き取った外国企業は実は日本の商社(三菱かな?/後で調べたら、やはり三菱商事らしい)の子会社であるといいます。

その商社がグループ企業の銀行の協力によって、ローソンに銀行業務をさせる。
もちろん、資金なども援助したりする(全国5000店鋪ほどの店鋪網 は凄い)→その代わりにローソン株をもらう(20%ぐらいかな。既にこれだけで年間数千億円の利益になると云います)→銀行業務の手数料などロー ソンの利益はダイエーグループの利益になる→長銀の負債が軽減、または長 銀が潤おう→外国企業潤おう→商社も儲かる。 おいおい。 こういうわけの解らないが、お金の循環が発生すると云います。 何か凄い。

長銀の貸付先はダイエー、大手ゼネコンなど日本の基幹産業だったようで す。長銀を潰すとそれをも潰してしまうので、負債は棚上げし、税金で補填したり、融資は今でも続けられていると云います。 しかも、ダイエーはイトーヨーカ堂の大株主(30%)でそうなるとセ ブンイレブンも絡んでくる。

セブンイレブン→ヨ−カ堂→ダイエーという金の流れもありますね。 このような図式で長銀は潰すことができなかった。 その負債は結局、僕らの所に帰って来る頃には数倍とかになってるかもしれず、何かやなかんじです。
長銀は3年後とかに、また、帰ってきますし(そういう決まりになってい る。軌道にのれば、そのまま買い取られますけどね。それは無理そう) どうも日本経済の時限爆弾ぽいですね。 ヤダヤダ。 どうすりゃいいのかな?


まあ、そんな感じで、今回のバブルについては、インターネットを通じての情報化により、株などの金融市場で起こると云うのが特徴で一部のそれに対応できた企業、対応できた人々だけが恩恵を受けることができる。つまり、そういう企業やそこに勤めている人、株やお金をもっている人のみにバブルが訪れる ことになるだろうと予想される。

困ったもんです。貧富の差が拡大し、それに対応できない従来の企業や人は潰れたり、リストラされて、二極分化は増々
進行するでしょう。
雇用を創出しないバブル、生き残るにはそんな時代の流れに対応しないといけなくなりそうです。





2000.1.23(日)
〜モーニング娘/やまんばギャル/ インターネット政党「電脳突破党」などなど〜


モーニング娘の新曲「恋のダンスサイト」はアラビアンテイストの妖しい曲です(爆)。
ASAYANでプロモビデオみたけど、つんくはもう、無茶苦茶な振り付けしています。
また、売れるとは思いますが、
インターネット日記19(1999/11〜12)「 プッチモニ/音楽の流行と対策1」で言及したように、いくら低年齢層(幼稚園児、小、中学生)に受けるためでも、やりすぎなんじゃないかと思ったりします。
いや、でも、僕も好きですがね。ああいうの。

あ、それで「山姥/やまんばギャル」についてなんですが、あれって「笑っていいとも」で三輪明宏がいってたんだけど、『あんなに顔をぶざまにすれば、化粧を落とした時に【誰でも可愛く見える】ので、あれは大変な発明だ』と云っておりました。
そういえば、ルーズソックスも、派手なリボンも、化粧も、
美容やカリスマ美容師にカットしてもらうのも、はたまた高下駄?(笑)何て云うんでしたかね?…全て、足首が太いのを隠したり、実物より可愛く見せたり、綺麗に見せたりするというものばかりだ。
つまり、【自分の欠点、弱点を巧みにカバーする工夫】なのかもしれない。

そりゃ、当たり前と云えば当たり前だが、【自分のレベルを下げることにより、それをとった時に綺麗にみせるためのメイク】というのは初めてじゃないかと思う。
しかし、これって、考えすぎかもしれないね。妄想かもしれん(爆)。


それで、前置きがすっかり長くなってしまったが、肝心のインターネット政党【電脳突破党】についてなんだけど、元旦あたりから、ぼつぼつ解散、総選挙に向けて動き出しているようだ。

党首は、関西のヤクザの組長の息子に生まれたのに左翼運動をしていていて、著書「突破者」で有名なキツネ目の男、宮崎学さんである。
また、今回の選挙の主役である衆議院議院、経済人類学者の栗本慎一郎さんは元全学連、慶応義塾大学の委員長を務めていた。
まあ、どちらも左翼かよと偏見を持たれるかもしれないが、
現在、マトモなこと云う人はほとんど左翼系の人だったりすることを覚えていて欲しい。
彼らを応援している識者には結構いて、「コギャル擁護論」とか、その著書「終わりなき日常を生きろ」で有名な社会学者、宮台真司なども秘か(公然と?)に支持しているようである。

まあ、小渕首相なんかアメリカの言いなりになってしまっていて、英語を第一外国語としようとかいっていて、盗聴機器の利権をアメリカに提供したりしているが(結局、盗聴のための機械をアメリカから輸入する)、盗聴法そのものが、最終的には、日本の内部情報をアメリカに流して、日本の公安や警察をCIAの下部機関として組み込み、情報管理、操作をもたらすということを判っているのだろうか?(単に考えすぎか?)

まあ、それはともかく、この政党は【盗聴法反対】の一点突破の政党なんだけど、インターネットのネットワークを通じて同志を募っていたりするのが何とも新しい。
具体的には「盗聴法」は可決してしまったので、いまさら廃案は無理かもしれないが運用において、改正、規制、不正が行われた場合の罰則を設けるなどすることはできると思う。
まだ、法律の枠組みだけが出来ているだけだから、細かい詰めは後でおいおい追加していこうという法律だからだ。
だから、【盗聴管理法】などいうスタイルにして、あくまで日本政府主導で、不正な盗聴を防止し、違反したら罰則を設けるなどの、全く反対の意味の法律につくり変えてしまえばいいのではないかと思う。

それに、メールなどをたまに見られるだけでも抵抗があるのに、常に監視されて、思想とかの管理社会を作られたりしたら厄介だし、そんな社会にはしたくないと思う。
ただでさえ、管理社会化は進行していると云うのに…。

僕は一応、そこの党員(現在、70名ほど。献金5万ほど必要でバッチとかくれるらしい。まあ、選挙の主力ですな)ではなくて、党遊(党友という意味。お金がない人はこれ)なんだけど、選挙直前の「三日間のポスター張り」に参加することも出来ないかもしれず、ささやかな選挙協力として、この日記を書いてみた。

選挙の実情、内幕、裏側などの情報を知ると云う意味でもなかなか面白いサイトなので、一度、インターネット政党【電脳突破党】のサイトを覗いてみて下さいな。

では、また、動きがあればレポートするかもしれません。
何か具体的な事はなかったけど、サイトを見れば解るので、今日はここまでにしておきます。




2000.1.21(金)〜すっかり日記、サボリ気味〜


というわけで、私、最近、サボリ気味なんですが、小説も書いていませんし、もう、この日記もただの日記と化しています。

詳しくは、あだっちくんの掲示板でも覗いてくれれば私の行動は一目瞭然ですぅ。
掲示板の上のリンクを辿れば、僕の熱すぎる(爆)書き込みを目にすることができるでしょう。

みんなアウトサイダーなんで、ぶったまげないように……警告しましたであしからず。


2000.1.16(日)〜幻の小説家、古橋秀之〜


今日は幻の小説家、古橋秀之の「ブラックロッド」(電撃文庫/電撃小説大賞受賞作/メディアワーク社)の紹介です。

「ブラックロッド」とは魔法と科学融合した世界、積層都市ヘイオス・ヘキサを舞台に展開される呪的闘争といいますか
人であらざる者たちの戦いの物語です。
詳しくは 著書紹介を見て下さい。
電撃hpという雑誌にもインタビューが載っているらしい。
未確認ですが。

新刊書から引用するとこんな感じ。「降魔管理局の廃棄物処理場から、狂った魔女が逃げ出した。ヴァ−ジ二ア・サーティーン。V系列妖術技官、最後の一体。ナンバー12以前は人格劣化のため廃棄済み。滅却工程の直前に記録符から抜け出したV13は、同様に廃棄を待っていた一体の旧型依代/ホスト
に憑依し、処理場を脱走。その逃走ルートは絶妙を極め、神社仏閣、大型苦行炉など、大霊力の集結地点を縫うように移動する彼女の位置を特定するまでに、公安局は十七分の時間を要した。」(最新作「ブライトライツ・ホーリーランド」
P29より引用)

仏教的世界観に、西洋魔術、あやしい科学も融合、吸血鬼、
聖人、狼男、僧侶、魔女、虚ろな魂、天使、悪魔、神も出てきて、しかも、科学と魔術の融合が何ともサイバーなんだよね。カックいい!

これ読んだら、全ての小説書きは衝撃を受けるでしょう。
全てが架空世界で、何から何まで世界観が完全に確立している異世界の物語が展開される。
それでいて、すっと頭の中に入ってくるストーリー!
凄い!上手すぎるぜ、古橋!
でも、あまりにもマニアック過ぎて売れないけど(泣)


実は業界の危なすぎる批判が書かれいるために(僕はそうとも思えないが)近く閉鎖される予定(本人が自主的にそうするらしい)の古橋氏のサイト「あああ古橋っ!!」というのがあり、そこの日記、Talk/業界ネタのコーナー見たらくわしく書いてある。

それによると、彼は今度の「ブラックロッド」三部作完結編である去年の年末に発表された作品が出るまでに、本のでない空白の2年間があり、その間、ゲームのシナリオとか、最後に書かれた「ソリッドファイター」という格闘ゲーム小説の続編を1年ほど書いていたらしい。

ところが、それがことごとく没になったらしいのだ。
理由は、ゲームディレクターが変人。
本の方は1作目が売れなかったため。
という何とも不幸で、厳しい理由だったらしい。
まあ、そういうことで、古橋秀之をよろしく!



2000.1.16(日) 〜父の愚痴/ただの日記〜


まあ、何とか無難にまとめたものの、父親は相変わらず、僕の部屋のものを勝手に片付けて捨てようとしてしまう。

喧嘩したりしながら、僕の主張も云ってみたが、僕が自宅にいて独立していないので、一人前でないのでダメだと云う。
どうも人間扱いしてくれない。
僕に人間としての権利はないという。
今までは、関東地方にいて働いていて完全に独立していたと云うのに、帰ってきてやっと2年目なのに自宅にいてはいけないというのだろうか。
まあ、その主張もわからんでもないが、人の気持ちを理解しない行為と言える。

実は、要するに何もすることがない定年すぎの父親(本人もふと漏らしていた。暇だと。掃除が趣味のひとつ)が、ただ部屋を片づけない息子の部屋に大量に雑誌とかが積んであったり、部屋を片づけないので勝手に処分しようとしたと考えられる。 つまり、自分がそうしたいだけなんだな。
僕とは正反対、 片付けないと済まない性格なのだ。例えそれが他人の部屋でも。
気まぐれにそんなことされたらたまらんです。
独立…しないといけませんなぁ。しっかり稼げるようになって一人前にならないと…。

みなさん、どう思いますか?
意見求む。
その結果は僕の父親にプリントアウトされてプレゼントされます(笑)。
いや、匿名だから大丈夫(爆)。
僕を批判しても構いませんし、 確かにおかげで部屋を綺麗にする習慣がつきつつあります。
もう、仲直りしましたし。


2000.1.15(土)
〜宇多田ヒカル/椎名林檎/Jポップの未来(不発)〜


はっきりいって、ネタ切れというか、日記のネタを考えてなかったですわ。
で、お蔵だししようとしたけど、寝ちゃいました。
また、今度にします。
ははは。




                 2000.1.15



 










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