インターネット日記/週刊誌的考察24
 



2000年2〜3月の日記

▼今年の方向性としては、情報化社会のなかで混乱しないための
「情報処理の仕方/モノの考え方、見方」をメインテーマとしたい
と思います。しかし、誤報も多い。素直に反省致。とほほです。

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【今後の予定ネタ】
〜ソニーの野望/セガとNTT〜
〜ISOと官僚天国/新たなる利権〜
〜フェミニズムと名前の謎〜
〜至高体験/物理学とトランスパーソナル心理学〜



2000.3.12(日)
〜後藤真希/赤い日記帳/「ケイゾク/Beautiful Dreamer」〜


最初に云っておくと、前回の日記なんだけど、デマかもしれません。すいません。
ニセ情報の可能性も出てきた。

巨大掲示板リンク、2ちゃんねる「買わなくてよかったPS2」のスレッドはセガファンらしい男が、ソニーファンを名乗り、掲示板でセガを擁護する発言を繰り返して、複数ハンドルを使い、自作自演していたのを、頭のいい人がおもちゃにして虐めていると云うものです。

ところが、その後、そのセガファンだった人が実は、セガファンの行動様式をエミュレート(模倣)していたことが判明し、その人はそう偽装することで虐めている人を試すと云うか、遊んでいたという複雑な構造だったみたい。そうでもないか?

そんな暇つぶし…まあ、いいか。
そんなスレッドを取り上げてしまった「サイバッチ!」の問題であるし、僕も乗せられたのが悪かった。
まだ、何とも言えないが、デマというか大勢に影響ないかもしれませんわ。
すいませんでした。


それと、実はモーニング娘関連のグループを解体、再編成した赤組4という4人組ユニットの新曲「赤い日記帳」を買うために、
そして、 遊びも兼ねて、香川県高松にフェリーで渡っていた。
他県なのだが、岡山の海沿いに暮らす僕には、高松の方が近くて便利なのです。
近くのCDショップは売り切れでした。が、高松でも「赤い日記帳」はない店とかありました。

やはり、後藤真希のボーカルの良さは凄い。
例え、何も考えてないような後藤でも、声と歌は素晴らしいですな。
ただ、14才なのが気になる。開き直るか。
ああ、○○コン万歳!(断じて違う)


でも、青色7、黄色5と競べると、たぶん、赤色4は、一番売れるとは思う。
200万枚ぐらいかな。他は100万枚ずつかな。
倉木舞衣のミリオン達成、秘かに予言があたってるし(過去日記参照)。

でも、倉木舞衣なんだけど、ZARDのようなポジションになればいいけどね。
海外デビューと情報の出し惜しみ戦略は「宇多田ヒカル」を踏襲している。が、彼女ほどの天性はない。
しかし、洋楽ティストの歌謡曲というのも悪くはない。
愛されると思う。


それで、そのついでに映画 「ケイゾク」を見たんだけど。
何か凄いもの見てしまいました。

「ケイゾク/Beautiful Dreamer」はテレビシリーズの「ケイゾク」の解決編なのだろうけど、当初、予定はなかったと云う。

ただ、最終話で映画の予告を見せ(小さく【フィクション】と書かれていた)、インターネットのHPにおいて徐々に盛り上がったようだ。
仕掛人は「新世紀エヴァンゲリオン」で有名なキングレコードの
人で、「エヴァ」、押井守「うる星やつら」、「アルジャーノンに花束を」「太陽に吠えろ」などのシーン、セリフがいろいろと出てくる。

一度に消化し切れない過剰な情報、謎、パロディをふんだんに盛り込むことで 見た人に「謎」を考えさせる。
あるいは「疑問」もたせる、「想像させる」ということで、作品を見た人それぞれの奥行きを与えている。
「解釈」はその人に任されているので、人の数だけ「ケイゾク」
がある。

それぞれの「ケイゾク」を色々と語り合うことでさらに輪が広がる。
エヴァンゲリオン的手法を踏襲している映画。
そのような重層的作りのために、何度も見たくなる映画である。

そんな作品である。

人が消え、物が消えていくという厄神島、そこで巻き起こる連続殺人、推理トリック、謎とき、随所にちりばめられたギャグの数々、意味深でポップで凝った映像の数々、過去の記憶と死者、黄泉の国…。

ラスト30分の「裏ケイゾク」では、ついに裏の主人公、朝倉が登場し「人に記憶されている限り、死者の魂は生き続ける」「心も身体もひとつになりたい。だけどそれは正しいことなのか?」「暴力は愛の究極のかたち」などという重いテーマが見えてくる
ようになる。

マニアにも受ける警察の推理物としてのディテールを大切にしながら、最後は狂気と幻想、心の世界へと突入していく。
トラウマとそれからの解放と癒しがこの作品の本当のテーマなのかもしれない。

でも、推理トリックが強引すぎて、突っ込みたくなる。実は作品自体がギャグでありパロディでもあるのだ。

最後に、ごりさんとその恋人の女子高生が別れるシーンで、女子高生の顔は隠されていて、突然、0.5秒ほどだけ「女の子がキスする直前のアップの映像」が挿入されている。
サブミリナルである。
僕には見えたけど、たぶん、瞬きしなければ見えるはずなので、
集中してみましょう。

それと、 坂本龍一作詞作曲、中谷美紀が歌う「クロニック・ラヴ」もクールでお薦めである。
「いい夢」を見て下さい。



2000.3.7(火)
〜PS2の不具合/盗聴法の未来的危険性と「エシュロン」〜

やったあ!
PS2に不具合があるらしい!
別にドリームキャストを持っているからと云って、反ソニーということではなくて、VAIOは好きだ(笑)。
でも、iMacもセガも好きだ。
八方美人か?

だけどドリームキャスト(プログラム上のものだったような…記憶が定かではないが…)とiMac(やはり、CD-ROMが原因でインターネットがすぐに切れてしまうと云う奇怪なもの、というのが皮肉)の不具合で僕は少し苦しんだし、学んだのだ。

初期ロットに手を出し手はいけないと。
不具合が出たんだ。PS2。
ぐふふふふふふふふふふふ。
やったね!百万人!
性格が歪んでいるかもしれん(苦笑)。

それで、URLを入れると云う条件で、転載OKということで、ネット史上最悪のゴシップマガジン(愛読している)「サイバッチ!」から引用してみます。
都合により、記事のスタイルを変えてしまった事はお詫びします。

*******************************************
メールマガジン「サイバッチ!」のサイト
インターネット雑誌「Netrunner」のサイト


●OH! CYBER PAPARAZZI●
【別冊サイバッチ!】スーパー速報版00148号 [03/06/00]
07:10配送開始 =================================
◆配信数:50705◆ HP(登録・解除): ●無許可転載歓迎。
ガンガン転載してください。でも、上記URLは入れておいてね ==============================================
[お知らせ]------------- ソフトバンク「ネットランナー」
(3月号)は7日まで発売中!! 話題のエシュロンもいち早く記事
化しているぞ!! 【サイバッチ!】の連載<WWW事件ボ>は、
●最高国家機密、テポドン発射場の衛星写真は6枚たったの
2000ドル!! ●世界最大の盗聴ネットワーク、エシュロンの
全容を全面公開!? ●突如出現!! ハッカーが残したポルトガル語
メッセージの謎を追う ------------------------------
---------------------------------------------
やっとこさ、ひろゆき@2ちゃんねる&Kamezo@ハゲの共同
運営BBSがスタート しました。どうなることやら、......。

○サイバッチ!掲示板
http://www.jbbs.net/a/cybazzi/index.html ★★☆
サイバー・パパラッチ的編集後記 ----------------------

●やっぱりでた、プレステ2の故障続発!!
【サイバッチ!】編集 部に「プレステーション2が故障した」というメールが続々と届き始めている。 <DVDの再生部分で音飛びが多発しています。これって、あからさまな処理速度不足ですね> <友人がソニーの社員から聞いた話なのですが、去年の段階で問題が発覚していたみたいです。そのソニーの社員も「初期ロットは買わないように」といっていたみ たいです> 他にも、2ちゃんねるには"買わなくて良かったPS2"というスレッドが立ち、 <僕の周りでも、初期不良爆発してます。プレ○テ2買った3人中2人のがディス クを入れたまま出てきません>などの投稿がされている。

【サイバッチ!】前号でも、<まあ、SONY製品の初期ロットに熱暴走なんてのは極めてありがち。ちなみに、初代プレステも
CD-ROMに欠陥ありました。ゆえに正しいSONYファンは初期
ロットには手をだしません。SONYマニアは初期ロット買います(笑)>
とという"プレステ関 連のソフト開発者"のコメントを紹介したが、やはり予言は実現してしまったようだ。
うれしいなぁ、.......。 と、
いうところで、プレステ2の情報大募集です。

○買わなくて良かったPS2
○ PlayStation.com

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それと、「エシュロン」というのはアメリカなどで話題になっている、通信傍受とか盗聴のための監視ネットワークのことだ。

これからの時代、電話は携帯中心に移行するし、現在の有線の電話はしだいに公共機関とか企業とかしか使用しなくなるかも知れない。
すでにそうなりつつあるけど、セガのドリームキャストというゲーム機(本体19,800円+CCDカメラ)で近く実現する「インターネットテレビ電話」なんてものも普及して、通信、連絡については「ネットと電波」中心になるだろうと思う。

そうなると、たとえ、個人でも機器を買えば、盗聴が容易にできるし、
電話に盗聴器を仕掛けるなどという手間も省けてしまう。
これは結構、危険だ。

例えば、「極秘」で送ったはずのメールが盗聴され、それにより軽度の犯罪的な行為が発覚してしまうということも有り得る。
それは当然だと云うかも知れないが、誰もがまったくそんなことをしないかというとそんなことはないはずで、そうなるとメールとかでそんな話はできなくなるだろう。

例え、暗号化の技術があっても、WEBプラウザやメールソフトそのものにそのための機能が取り付けられている可能性もある。
というか、ECなどの調査によるとそういう事実があるという。

警察や個人の盗聴を取り締まるための法律が盗聴法であるはずなのに、今の盗聴法は曖昧で、後からどうとでもできる枠組みだけの形だけのものだと思う。
そして、ただ、「警察の盗聴のための権利だけを保証」するものだ。
ちゃんと「罰則を設けて、盗聴を監視、取り締まるという機能」も折り込んで欲しい。

僕は今の盗聴法には反対だが、ちゃんとしてくれるなら別に構わない。
そのように思います。

「エシュロン」についてはインターネット雑誌「Netrunner」の3月号か「韋駄天迷宮」の情報迷宮の55 を参照して下さい。




2000.2.28(月)
〜ヒーリングの女王、椎名林檎/心理療法〜


拒食、過食症について捕足したい。
「特命リサーチ200X」によると、ダイエットなどをすると、
脳内物質である「β-エンドルフィン」(モルヒネの6.5倍ほどの鎮静効果があるそうで、至福感を感じるようになる)が
分泌されて、空腹感がなくなるそうです。
そして、ダイエット自体が快感になって、身体の活動も活発になるらしい。

いわゆる「ダイエット・ハイ」という現象らしい。
最後には、少しでも食べると身体が拒否反応を起こして戻してしまい、痩せ細ろえて死に至る場合もあるという。
それと栄養が不足するので、脳が萎縮して正常な判断力が奪われるらしい。
近年、ダイエットの低年齢化により日本でも拒食症は増加している。
過食はたぶんストレスが少ない場合で、多大なストレスがかかるとおそらく、究極的には拒食になるのではと僕は思う。

愛も暴力も、快感中枢A10神経にとっては快感となるが、愛(憎悪でもいい)が 極まると暴力になるのと同じでは無いかと思われる。
排尿と射精が同じ器官で行われる男の場合、そのどちらもが快感になりうるというのも同じようなことだろう。

女性の場合は、子宮と尿道とに別れているが、良く考えると快感によって、人の行動はコントロールされていると考えれば、何かをするという身体の仕組みの背後には常に「快感」が存在する事にいまさらながら気づかされる。


それで、椎名林檎なのだが、ファーストアルバム「無罪モラトリアム」と、3/31発売のセカンドアルバム「勝訴ストリップ」のタイトルを見ていたら今、やっている心理療法のことを思い出してしまった。

椎名林檎は少女の頃、右肩が上がってしまう、という骨格の病気のため、好きだったバレエとピアノをやめたらしいが、
その心の傷を自ら癒すために音楽をはじめたのではないかと思われる。

僕も小説を書く事によって自分自身の無意識の欲求を表現していく事により解消していると思っている。
そもそも言語を操る機能がある脳内の領域「ブローカ野」は
脳の中でも、大脳新皮質(意識、理性)、大脳旧皮質(身体とか無意識)を繋ぐ側頭葉にある。
近くには、感情と記憶を司る「海馬」、過去の恐怖の記憶ばかりが貯蔵されている「扁桃体」も存在し、いわば、理性と感情、記憶を結ぶ人間存在そのものが「言葉」に集約されている事になる。
だから、そのような芸術活動はすべて、ヒーリングになりうる。

椎名林檎のビデオクリップが、確か「性的ヒーリング」という題名であるというのも象徴的である。


「無罪モラトリアム」とは「自分は悪くはなく、誰かに受け入れて欲しくて、そのために傷ついた心を癒すための猶予期間(モラトリアム)」であるし、「勝訴ストリップ」は「癒された心が回復し、自分の裸をさらして堂々と自分の足で立つ」というような意味にもとれる。
そして、それは奇しくも、癒しのための2つの段階を示しているようにも思える。

不況の中で、傷ついた日本人に彼女が受け、元気をだすための「平成のええじゃないか」のモーニング娘もミリオンセラーを出すような時代はやはり病んでいるとも言える。

倉木舞衣、Coccoなどもまた、そのような存在であり、宇多田ヒカルが支持された理由も「コムロサウンド」の神経質な高い声を時代が嫌いはじめたところに原因があったのだろう
と思う。

しかし、そのような癒しを求めてしまう時代と言うのも、何かせつない気がする。



2000.2.23(水)
〜 ストレスと拒食、肥満/縄文と弥生/中心と周縁〜


何かテレビで気になる事をやっていたので、メモ代わりに日記を書いてみる。

拒食/過食症については、脳内の海馬にストレスホルモンというものがあって、これが分泌されると、海馬に隣接する視床下部に摂食調整機能があり、ここのホルモンバランスが崩れるらしい。
まあ、それが、過食になるか、拒食になるかはかなり微妙で
ちょっとしたバランスによるという。
どちらに転ぶかはよく解らないらしい。

それと、肥満については日本人の3人に1人が肥満になりやすいDNAをもつという。
中米の何とか族は、2人に1人がそんな遺伝子を持っていて
何か肥満ばかりだという。

具体的には、脂肪細胞には「白色細胞」と「褐色細胞」があり、「白色細胞」の表面のアドレナリンのレセプター(受容体/化学物質を受け取って情報を伝える細胞)に変異があり、
機能に障害があると云う。
結果、ミトコンドリアによる熱の発生が不活発になり、太るという。
ま、エネルギーの消費効率が悪い訳やね。
太りやすい体質のようです。

極端な例なのですが、1日100kcalしか取らない女性が太ってしまうという例もあると云う。この原因は解ってないが、
ケトン体と呼ばれる飢餓状態で分泌されるホルモンが尿に出ていて、基礎代謝も通常のマイナス42%だという。
通常の消費カロリーが極端に少ない訳やね。

ケトン体は、断食などをしていると3日ぐらいで分泌され、
空腹感を無くす物質だという。
ということは、100kcal しかとってない彼女なのに、もう身体は「食べるな」というシグナルを出している事になる。
難儀なことだ。
彼女は、毎日、青汁とビタミン剤などの食事で肥満を防いでいる。


この話に対して、僕なりの仮説を立てると、やはり、狩猟採集の生活を送っていた縄文人の存在が浮かび上がってくる。

狩猟採集生活というのは、長い間狩りに出る訳だから、どちらかというと飢餓状態が続き、もしくは、低基礎代謝の体質になる。
そうなると、生体反応としては、 どうしても脂肪を蓄積する
体質になるし、戦闘状態の緊張感の持続が「危機的モード」に人の身体を導き、高血圧、脈拍も上げり、アドレナリンの分泌を増やすことになるという。
そういうものらしい。

ヨ−ロッパではケルト人、ゲルマン人などもそうだが、彼らもどちらかというと太りやすいのではないかと思われる。
アメリカ人(ゲルマン系)の肥満の凄まじさはよく云われる事で、さらに食習慣として肉食中心も原因のひとつだとは思う。
しかし、あれは体質もあるのではないか。あんまりにも異常な太り方だし…。

日本でも縄文人の子孫が多い地域、東北、九州、四国、北海道、沖縄などは肥満の人の確率は高いはずで、これは弥生人(稲作主体の生活のため太りにくいはず?)が北九州に上陸→関西地域へと拠点を移し→関東、東北へと勢力圏を拡大した経緯による。

辺境と云うと語弊があるが、日本の周縁的地域には縄文人の
子孫が生き残っていて、それは国土の7割に及ぶ山に囲まれた日本では、狩猟を主体とする縄文人を完全に殺戮することが不可能だったからである。
その辺りは、同じ狩猟民族であるインディアンとはかなり異なる。
そして、中米の肥満世界一の民族もかつてか、今もなのか解らないが、狩猟民族の遺伝子を継いでいるのではないかと思われます。

しかし、日本においてその縄文人が全国を漂泊し、経済発展を担い、明治維新などの歴史の転回点においては必ず関わってくるのは何とも興味深い。

明治維新、学生運動、歌謡曲などの歌手、タレントが、何故か北海道(学生運動のリーダー唐牛、西部はともに北海道だったはず? 中島みゆき、モーニング娘、ドリカム)、東北、沖縄(安室奈美恵、SPEED、具志拳、とかしき)、九州(福岡、山口/高杉晋作、西郷隆盛、松田聖子、チェッカーズ、椎名林檎、タモリなど)、南四国(土佐、高知/坂本竜馬)のから輩出されるのも偶然ではないだろう。

どうもこじつけっぽいが(爆)、日本の文化的なリーダーでもあり、世界的な文化人類学者である山口昌男氏の「中心と周縁」説を根拠として提出しておきます。

それによると「文化や社会は差別され、排除された【周縁的もの】によって【中心】を活性化することにより、その活力を取り戻す」らしい。
まあ、なんとなく、納得してしまいますね。





2000.2.16(水)〜とても投げやりな日記〜


カズオさんの不思議な画像サイト
あだっち(ももっち)のラブラブなサイト

セガのドリームキャストがCATV用のLANモデムとか出すそうだ。
しかも、インターネットカメラ電話も出るらしい。
とても楽しみだ。

だけど、1ヶ月15000円も電話代を払っている僕は、CATVにすれば、月に5000円で繋ぎ放題なら、初期投資が高くても、一年以内に元がとれることに気づいた。

いかん、CATVの加入資料をおくってもらおう。
今日はメール書かないといけないので、これまで。



2000.2.13(日)〜心の旅/ダブルバインド〜



ある種、夢のような2週間だった。
それは長い長い「心の旅」であった。
精神を病んだ人とともに過ごしているが、この前の「至高体験」もまた、その人によって引き起こされたかも知れない。

世の中には、家族虐待により心が傷つき、悲しんでいる人が多く、その悲劇を解消するためにその人の心の傷を過去の記憶を掘り起こすことにより解消する方法があるそうだ。

精神科医、斎藤学氏による、家族機能研究所(IFF)というのがその治療法を実践している。

僕は、そのような「心の迷宮」に迷い込む事を怖れ続けていた。
だが、インターネットをはじめてから何故かそのような精神系のサイトに引き付けられてもきていた。

僕にとってそのような世界は、少年時代に憧れ続けたものであった。
人の心の不思議に触れたいというのは、誰もが最も興味を惹かれるもののひとつのはずだ。

でも、体験してみると、「至高体験」というものはありふれたものらしくて、ネットの知り合いでも四人ほどが体験していている。
それは、閃きとか、脳の快感システムの延長線上にあるものと同じだ。
そんな大したものではない。

それよりも、家族の依存関係における虐待の凄まじさは目を覆うばかりだ。
多くは父と娘、母と息子の関係を中心としていて、その虐待と心の傷の連鎖は数世代も遡る事ができる。

つらい記憶と言うのは多くの場合、忘れ去られるものだ。
封印された過去の記憶にアクセスすることさえ困難な場合、
記憶の改竄などはよくあることらしい。

僕の場合、戦争で息子を失い、悲しみのあまり時が過去で止まった祖母とそれを見捨てた父の記憶が甦ってきた。
幼い僕は彼女の話し相手となり毎日、数時間も話を聴いていた。
父や家族はボケ老人だと言って、取り合わず、彼女は孤立した。

僕は必死で、幼いながら身体を張って彼女の話し相手になった。 その忍耐と何とか助けたいと言う思いはお節介な性格となっていく。
そして、てんかんという身体の病気はそのような個体を生み出すこの世界のシステム、神への反逆の精神を形成する。

そのような記憶が、現実の人間関係では「誤魔化したり、だらしない大人」 への過剰な怒りに変わり、世界に対する絶望が僕を経済人類学や脳の科学へと駆り立てた。

至高体験はその集大成として訪れ、今までの過去の記憶を甦らせることにより、無意識に行動してきたはずの人生を照らし出した。
全ての過去は無駄ではなく、僕は正しい道筋を通ってきた事を瞬間的に把握した。
そういう意味ではその体験も意味はなくはない。

そう、人は無意識的欲求を意識で統合できない。
宗教では、人は「眠っている」ようなもので、「目覚め」なければならないというのはそういう意味がある。
つまり、自分がどうしてこんなことをしているか、意識できずに意識と無意識、心と身体のミスマッチに苦しんでいる。

至高体験による心と身体の一体感により、人生に意味があることが感じられるならば、その人間はかなり安定した人生を送れる事になる。
要は自分の心に向き合い、自分の無意識と欲求を抑圧せずに
解放してやればいいのだ。
身体の、無意識の要求を押し殺してはいけないし、そんな内なる声を聴いてやる事が必要である。


例えば、娘を虐待する父親は無意識としては、娘の愛と優しさを求めるが、体面のために彼女を叱る、殴るといことが起こることがある。
それはダブルバインド(二重拘束)と呼ばれ、表層と深層の
心理が食い違い、二重の意味をもったメッセージを発信しつつ、心と身体がバラバラになってしまっている状態である。

娘は心の表層では虐待を受けつつも、父の深層心理からは愛を受け取ってしまう。
成長した彼女の性格は、父に反発するあまり厳しい性格になるのだが、 同時に心を許した人を無制限に愛してしまうことになる。愛を求める。

表面の「自我の境界線」は堅い鎧で覆われているが、父のような厳しい性格の男に惚れて、心を許すと「自我の境界線は消滅」してしまう。
それが、夫の無制限の甘えと最終的な暴力を招いてしまうのだが、そうなっても彼女は夫の中に父の姿を見い出し、虐待の中でさえ、無意識に刻まれた愛情を求めてしまう。

それは出産した母親と子供の一体感に似ていると言う。
そのような至高の愛情、「究極の一体感」に誰が抵抗できるだろうか。

実は、僕とメール交換している年上の女性の間には、そのような関係が築かれてしまったかもしれない。
僕は彼女を助けようと、素人心理分析というかカウンセラーの真似事をやったりして、彼女の掲示板への書き込みやメールの文章から「隠された無意識、心理」を読み取ろうとしていた。
最終的には、その文章などの表現されたものから、本人が自分自身の問題に「気づく」必要がある。

さて、僕の感じからすると既に以上のシステムが見えているのだが、彼女は気づいてくれるだろうか。

その「気づき」は「閃き」や「至高体験」と同質(レベル、程度の違いだけだ)のものであり、意識が無意識(身体)を統合して、ひとつ上の状態に移行することである。

身体と心の調和により人は、妙なこだわりを捨てて、過剰な感情を持たず(これが虐待の原因である)に、より良く生きる事ができる。

さて、僕の使命があるならばこの考え方を広める事であるが
それは斎藤学氏によりグループワークとかで実行されているようだ 。
まったく、凄い人がいるものだ。

















                 2000.2.13



 










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