【解説】 Clover-4さん「アムリタ」について 前作「テノヒラノナカノ…… 〜MOMO〜 」の続編というか、その世界観を引き継いで また、別の物語を語ったものと言える。 今回は桜梅桃李の一族の末裔、桃霊が活躍する物語である。 日本の昔話「桃太郎」の話をモチーフにしたものであるが、少しSFファンタジー的味付がなされた短編である。 主人公の「桃霊」の正体は仄めかされはするが、最後まで明かれないが、その辺がこの作品の続編があるとすれば、伏線になるのではないかと思わせる。 そう、この物語は完結しているようで、していない。 主人公「桃霊」に出会い、共に戦うことを誓った「三匹の霊獣」は、果たしてどのような戦いと苦難に遭遇するのか、それは次回の物語に委ねられている。 と、なるべく上品に書いてきたが、ズバリいいますと、 こらあ!続きを書けい! 話は終わってないのにというか、はじまったばかりじゃないのか! というのが本音である。 まったく、中途半端なとこで終わってるぜ、なんて啖呵のひとつでも切りたくなる気持ちである。 まあ、連載小説コーナーにある去年の3月に書いた作品「時の女神」の続きを未だに書いていない私としては、秘かに自戒、反省などもしてはいる。 という訳で、期待を裏切るようなストーリー展開とあっ!と驚くような結末を期待して、この文章を終わりたいと思います。 まあ、文章、その他のセンスはいいのですが、そんな不完全燃焼が気になりました。 キャラクターのディテールなんかいいものあるのにさあ。 まったく。 すっきりとした結末が見たいものです。 2000.6.21 ▼Clover 4 Club▼ http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/1556/ |