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  【解説】


   ねりさん「ラストプレーヤー」について



 確か、獄中から作品を発表し続けた作家O・ヘンリ−の名作「最後の一葉」をモチーフに書かれたこの作品は、それゆえ、「ラストプレイヤー」というタイトルになったのだとおいますが、内容的には、1人の資産家の娘の遺産相続を巡って、「磯野波平」がモデルの謎のカンフー老人と3人の悪漢たちのアクション巨編という、とんでもないものになっています。

  こう、まとめてみると、やっぱり、「ねりさん」だなとひとり納得してしまいますが、短編小説としては「ちゃんと、ストーリー展開がある」ということでなかなか楽しめるものになっています。


 切り口勝負、強烈なイメージの短編もいいですが、ちゃんと、ひとつにまとめて、ストーリーが完結しているのがいいと思います。
 これは、当たり前のように見えてなかなか難しいものです。


 さて、こんなとんでもない設定でありながら、読後感は「せつなさ」が漂うという味わいとなってます。

 どうも、最近、というか昔からねりさんの作品には「文学性」の萌芽が、時折、垣間見えたりして、今回の作品も名作文学のパロディと言えないこともないし、まあ、不思議な感じがします。

 僕は、彼の昔のサイトの作品なども保存してあるのですが、オンライン小説批評サイト「異世界通信」で、一度、作品の変遷などを追ってみたいという衝動に駆られていますが、たぶん、時間がないかもしれません。

 それで、まあ、今回はエンターティメント作品として楽しめました。
 文章がまともで妙に上手いので、どうもこの内容だと違和感もありますが、
こういう作風がなんとも気に入ってもいます。

 「シュナイダー・ロケット」の続きを早く書いて欲しいものです。

 
 

 


   

                            2000.7.1

 
 
 







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