【解説】 PAPAさん「縮む男」について 感想はしぱらくお待ち下さい。 今回、このイメージの世界を読み取るには時間が少しかかりますので、落ち着いて感想書きたいためです。 2000.7.2 さて、感想など書きます。 異様なイメージの作品世界。 縮む男、 女、 少年、紳士淑女、 白い仮面 、少女。 描写の連続の中に、説明はない。 不条理な世界を「縮む男」は彷徨する。 最後に辿り着いたのは、少女。 この作品、白昼夢のようなイメージを表現することに徹していたという感じがします。 だから、ストーリーはあるようでない。 ビジュアル、描写に重点を置いているので、前半は焦点が定まらなかったためか、少しだるい。 後半で少年と少女が出てきたところで、作品に生命が宿った気がします 。 しかし、「縮む男」は開きかけた少女の心を受け止めることが出来ずに落ちていきますが、典型的な悲劇であるけれど、それでも最後に救いが欲しかった 。 作者は文章力、描写力はなかなかのレベルにあると思いますが、まだ、何を書きたいのか、明確に捉えていない気もします。 僕としては、この先が読みたい。 次回作があるなら読みたい気がします。 この作品だけでは、まだ、判断がつかなくて、このイメージの世界をどのように膨らませて、生き生きとした生命を表現できるか、何かの死を表現できるか、この世界観を大事にして、また、書いて欲しいものです。 そうやって書き続けていくうちに、何か表現としたいものが明確になって来るような予感がします 。 次回作に期待です。 2000.7.5 |