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▼ 第6回投稿作品 ▼




■ ショートショート「電人h君」 ■haruo
投稿日:1999年 10月19日<火>13時40分

ある時h君は、自分の不思議な能力に気がついた。
それは、ふざけて、鼻の穴にスタンドのプラグを突っ込んだ時であった。
なにか、瞬間スタンドが明るく光った気がした。
h君は、ひらめいた、さっきまで、「あれ」をしていたから?
あれとは、男性が一人で孤独に作業する「あれ」のことである。

元気なh君は実験してみることにした、まずAVのスイッチを入れて、 おもむろに、励み始めた、さっき終わったばかりとは思えない元気さであった。

鼻にスタンドのプラグを差し込むと今度ははっきりと点灯が確認された、
「やった!!まさしく自家発電だ!!」
「どうしたの?」
夜中に大きな声を出したので、家族が起き出してきた、 問い詰められて、h君は仕方なく、訳を話した。

ひきつったのはお父さんで、喜んだのはお母さんだった。
「これから、電気代がうくわ!!」
男の生理を知らない、女はいつも自分勝手に思い込んでしまう。
「冷蔵庫とかはずっと付けているから、無理だけど、テレビや 洗濯機なら使えるわ!炊飯器は途中で切れると、生だけになるから…」

もうかってに使用方法を考えていた。 それから、h君の苦悩の毎日がはじまった。
「h!!もっと頑張らないと、CDが回転不足だよ!!」
焼き肉の時なんかは悲惨なものだった、食欲と性欲は同時には 満たされないことがわかった。 そして、それでも家計を助けようとh君は涙ぐましい働きをした。

しかし、そんなことが体にいいわけはなかった。
ついにh君は倒れてしまった、母親は自分のしたことを悔いて 何とかh君を元に戻そうと考えた。
「そうだ!!電気を出しすぎたんだから、電気を入れればいいんだわ!!」
これだから素人は怖い!! しかし、母は実行に移した。
母の力はおそるべしであった。
そのへんに有った、電化製品のコードを切り取って、電線をむき出しにして h君の鼻に突っ込んだ、そして、事も有ろうに、そのプラグを 電気のコンセントに差し込んだのであった!!!!!

するとどうでしょう……なんと……君の手が動き出したのです。 あそこに、右手をあてがって シコシコ!シコシコ!シコシコ!

何と言う男のあわれな性であろうか・・・



 

▼注意▼

掲示板に投稿されたショートショート作品です。
改行などを変更しています。
あと、「・・・」(中点)は通常は文章などには使用してはいけません。「………」(3点リーダー・てんてん、てん、と打つ)
「……」(2点リーダー・てんてん、と打つ)
に変更しときましたよ。

とはいうものの、僕も何10年も知らなくて、つい最近、知りました。 とほほ。

 






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